この本には監修者として僕の名前が載っています。監修の依頼を頂いたのは、実は今年の7月のことでした。無事に刊行されたようで、自宅に献本が5冊届いて、相方は大喜び。ママ友や親戚(相方の妹と弟には子供がいるので)にプレゼントして回る!と言っています。書誌情報は下のリンクをご覧下さい。
http://www.iwasakishoten.co.jp/products/4-265-05711-X.html
http://www.snoopy.co.jp/newsdesk/2010/11/level_1.html
それにしても、「スヌーピー公式サイト」なんてものがあって、グッズ情報が載るんですねえ。関係グッズを全て管理下に置いて、キャラクター価値の維持に努めているということですね。
実を言うと、監修を引き受けてから原稿を見たときは、「マジかよ…」と思いました。僕の本を読んで書いたということだったのですが、英語教育や音声学に関しては素人の著者さんだったので、今にして思えば当然のことですね。、よっぽど断ろうかと思ったのですが、乗りかかった船で、先方も頼りにしてくれているということで、頑張って修正意見の赤を山のように入れました。それにあまりにも時間がかかったので、その時書いていた論文の締め切りを逃してしまったぐらいです。
しかし、そんな苦労はありましたが、著者のかたが自分で現地レコーディングをした後で、「先生のおっしゃっていたように、カタカナ部分にあまり神経質になっても意味が薄いという気がしました。あくまでもCDの音源を聞いて「耳」で判断してもらう本にしたいと思います。」という理解に達してくれたので、やった甲斐があったと思ったのでした。
もっとも、だからといって、この本に僕の「思想」が全て反映されているわけではないことは、おことわりしておかなければなりません。これはあくまでも、僕の意見を聞いたり、自分で録音を仕切ったりしているうちに到達した、著者の浅井さんの考えによる本です。7月に最初にお会いした時の考え方はかなり違っていましたが、僕から見て、好ましい方向へと彼の考えが発展したことで、このような本になってくれたというわけです。
(この仕事のために締め切りを逃した論文も、結局3ヶ月遅れで先月受理してもらえましたし、どうにか全てがめでたしめでたしに終わったと言えましょう。)
出版社のサイトを見ると、この本の対象者は「小学校高学年 ~ 一般」なんですね。図らずも、小学校5・6年での外国語(英語)活動必修化のタイミングにあった刊行になっていますが、この本を僕が監修したのは、小学校英語に対する僕の考え方の反映でもありません。
小学校英語に関しては、「活動」などという中途半端なものではなく、きちんとした教員養成を行って準備をした上で腰を据えてやるのなら、強硬に反対する理由はない、というぐらいのことを思うぐらいです。そして、ちゃんとした準備ができていないままに、中腰で始まろうとしているように見えることにこそ、問題を感じます。
いや、これは余談でした。こども向けの本ではありますが、パラパラ眺めているだけでも結構楽しいので、書店で見かけたら是非手に取ってみて下さい。
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