英語の音声に関する雑記帳

英語の発音について徒然と


超大規模音声研究ワークショップ(VLSP 2011)

前の記事で触れた、New Tools and Methods for Very-Large-Scale Phonetics Research (VLSP) というワークショップに参加しました。場所はフィラデルフィアのペンシルベニア大学です。発表しようと思って無理矢理アブストラクトをでっち上げたものの、採択されませんでした。今となっては採択されなくてよかったと思います。ここでのいろいろな発表の質を見て…というのもありますが、何よりも、あれから体調を崩して、研究が進められるような状況ではなくなってしまっていたからです。それどころか、ワークショップへの参加自体が危ぶまれるような状況でした。

まぁ、何とか来ることができたのはよかったです。但し、体調のせいで p2fa のチュートリアルには参加できず(まあ、参加せずとも、とりあえずは使えるようになったので―このことについては別に記事を書かねばなりませんね―それは問題なかったのですが)、昨日も今日もオーラル発表への集中力がないことおびただしい。ポスターセッションでも、あまり有意義な話はできませんでした、おもしろいものがなかったという意味ではなく、どんなものでも興味を持つだけの知的体力が僕に欠けていたということですね。Bill Labov を見ていると、その点がすごいなと思いました。ポスター1枚1枚で議論をしていましたから…あのお年で。

ただ、来た甲斐がなかったというわけでは断じてありません。昨日1日目の Plenary speakers の1人が、あの Daniel Hirst だったからです。実はフランス人ではなく、フランスに長く住んでいるイギリス人であることを自ら明かしていましたが(これで、彼の名字の読み方について悩まなくて済みます。”ハースト” でいいんですね)、基調講演そのものよりも、ポスター発表の場所で、直々に momel-intsintの使い方を具体的に教えてもらえたからです。それまで、ヘルプを見ながら、あれこれ考えても頭に入ってこず、何もしないままに放置していただけに、大きな進歩です。

但し、intsintの TextGrid が生成されるところまでは行きませんでした。Momelの計算まではできたのですが、Intsintの計算のところで、たまたま僕のある特定のファイルでしか生じないようなスクリプトのエラーが出て、止まってしまったのです。Daniel からは、スクリプトを直すためにデータとエラーメッセージを送ってくれと頼まれました。もちろん僕は送りますよ。だって、そうでないと自分の研究が進まないから。それに Daniel も、これがこういうものを公開することのいい点だと言っていましたしね。

…というわけで、結局このワークショップに参加していちばん話した相手は、Daniel ということになりました。Bill Labov や Mark Liberman と何か話はできないかな…と思って来たんですが、やはり主催者側で有名人は忙しい。かろうじて、Mark と visiting scholar を受け入れているかどうかの話は少しだけできました。

研究テーマだけのことを考えれば、在外研究はこのペンシルベニア大学にするのがもっとも理にかなっていますからね。でも、もっと情報収集を急がなくては。たった1年先のことになってきましたからね。



コメントを残す