英語の音声に関する雑記帳

英語の発音について徒然と


秋の学会の、英語音声教育関係の催し

僕が関係する2つの学会の全国大会で、英語音声教育関係の催しがあるので紹介します。
まずは日本音声学会です。全国大会は9月30日(土)~10月1日(日)の2日間、東京大学本郷キャンパスで行われます。全体のプログラムはこちら
英語音声教育関係のワークショップは2日目午前(10時~12時)にあります。公開ワークショップですので、どなたでも無料で参加できます。

ワークショップ 2 (B会場4階 243)
「英語教員を目指す人への英語音声指導法」


企画・司会者  山根 典子(広島大学)
発表1「一般米語全13母音の指導法」野北 明嗣(国士舘大学)
発表2 「英語教員に求められる子音の理解と実践方法」桑本裕二(公立鳥取環境大学)
発表3 「Haptic Techniques for Teaching English Prosody」ブライアン・ティーマン(大阪女学院大学),山根 典子(広島大学)

もう1つは日本英語学会。全国大会は11月19日(日)~11月20日(月)の2日間、東北大学で行われます。全体のプログラムはPDFになりますがこちら
英語音声学関係のシンポジウムは2日目午後にあります。こちらも、公開シンポジウムなので、どなたでも無料で参加できます。以下はシンポジウムのポスターから文字情報を書き起こしたものです。

日本英語学会第 35 回大会公開特別シンポジウム

音声研究の英語教育への貢献

昨今のグローバル化の流れの中、日本人の英語力向上が急務となっています。こ れに伴い、小学校での英語の教科化、各学校段階の学びの接続、現役英語教員の英 語力や指導力への関心等、様々な観点から英語教育の見直し・改革が進んでいます。
このような現状を踏まえ、本シンポジウムでは、第一部は、4名の音声研究に携 わる研究者と 2名の中高の現職教員の先生方を迎え、音声研究が英語教育へどのよ うな貢献が可能かという観点から 5件の発表をしていただきます。第二部は、発表 内容に基づき、現在の音声教育や教員養成の問題点、今後さらにどのように音声研 究が英語教育や英語科教員の養成に貢献できるかなど、フロアの皆様を交えて全体 討論を行います。

日時:2017年11月19日(日)13:10~15:55
場所:東北大学川内キャンパス(〒980-8576仙台市青葉区川内41)
C棟2FC200教室

司会 米山聖子 先生 (大東文化大学)

<第一部:講演>
荒井 隆行 先生 (上智大学)「英語教育のための学際的アプローチによる音声研究」
近藤 眞里子 先生・小西 隆之 先生 (早稲田大学)「通じる英語のための発音教育」
田島 圭一 先生 (法政大学)「日本人は英語のblowとbelowを正確に聞き分けられるか?」
前田 菜摘 先生 (茨城県利根町立利根中学校)「日本人現役英語教員と日本人大学生の英語の日本語アクセント度について」
中村 祐輔 先生 (埼玉県立大宮東高校)「高校英語教育の現状と英語教員に求められる資質について」

<第二部:全体討論>

こういった催しは大歓迎で、多くの人にふるって参加していただきたいと思います。さりながら、ここで僕の個人的意見を少々。

英語教育で発音がきちんと扱われる様にするには、別に何か新しいことを発見する必要はなくて、既存の知識をいかにパッケージして学んでもらうかということに尽きると思います。そのパッケージとしては、教師向けなら、僕が書いたものを含めて英語音声学の教科書が何点も出ている訳で、それらの良い点・至らない点を是非とも論じて欲しいものです。そこを踏まえずに新たな提案をしても、単に屋上屋を架すだけになり、時間と労力の無駄遣いになってしまう危険性があるからです。

また、学会での発表・提案というのは、往々にして言いっぱなしになってしまいがち。妥当な提案をしていると信ずるのであれば、内容のパッケージに関しては、具体的な教材の作成、それも誰でもが利用できるように公刊する、というところまで進んでもらいたい。そのようにして初めて、アイディアが実質的な意味を持つというものです。

これはまあ、自分のアイディアを公刊する機会を持つことができた人間の、上から目線の言い草だと思われても仕方がないのですが、アイディアは、実際に使える形で具現化することが大切だというのは普遍的真理だと思うので、敢えて書いてみました。



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