去る2019年1月26日の午後、東京大学本郷キャンパスで、日本音声学会の音声学入門講座として、「英語辞書の発音表記から最近のアメリカ発音を知る」と題した講演をしました。その時のスライドが欲しいという声にお応えして、ResearchGate と Academia.eduにPDFファイルとしてスライドをアップロードしました。
ResearchGateに上げたもの はDOIを取得しているので、将来的にリンク切れになる可能性はないと思います。こちらをオリジナルとして扱って頂いて結構です。
Academiaに上げたもの もファイル自体は同じです。
但し、どちらにも音声ファイルは(アイコンが残っているものも含めて)入れていません。有料データベースから引っ張ってきたものや、著作物から引いてきたものを含めるのは不適当だと思われるからです。その代わりに、可能な部分については、オンラインの辞書サイトで音声を再生できるものへのリンクを貼りました。アメリカのNational Public Radioの記事は実質的にパーマリンクになっているので、そこの音声で何分何秒のところに相当するのかを記しておきました。
画像についても、ネット上のファイルの引用は避けて、新たに図を作り直しました。
内容は、一般向けの公開講演ということもあり、特に僕のオリジナルの研究は入れていません。もちろん、辞書の発音表記と言うからには、『グランドセンチュリー英和辞典』の表記で実行した内容は含めてあります。
裏話としては、講演の10日ほど前に、アメリカ方言学会の Publication of the American Dialect Society 第103号 Christopher Strelluf, Speaking from the Heartland: The Midland Vowel System of Kansas City が届いたのは幸運でした。この本のおかげで、カンザスシティ周辺を拠点とする話者を使ってレコーディングした『日本人のための英語音声学レッスン』の音声を「中部発音」の代表として使うことができるようになったからです。
もう一つ、講演の前の週に実施された大学入試センター試験(英語)のいわゆる発音問題(下線部の発音が他の3つと異なるものを選べ)をめぐる、Twitter上の小さな騒ぎ(?)にも触れました。詳しくはスライドの中身をご覧下さい。
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