とある目的のために、いろいろな言語について、音声記述をしている音声学書と、発音教本を、(ある程度包括的に)見る必要に駆られている。書かれている言語は問わないのだが、僕は事実上、日本語と英語しか利用できないため、差しあたり、現在入手可能なものに限って日本語で出ているものを探して入手してみた。結果は次の通りである。
(2017年6月7日追記:友人からの指摘で、ドイツ語のものを1点追加しました。今後も見つけ次第情報を追加していく所存ですので、漏れている本があれば情報をお寄せいただけると助かります。ここに挙がっていない言語でも構いません。いや、構いませんどころか大歓迎です。)
ロシア語
- 神山孝夫『ロシア語音声概説』(研究社、2012年) http://webshop.kenkyusha.co.jp/book/978-4-327-39424-0.html
- リュボーフィ・ゴルボフスカヤ、安岡治子『基礎から学ぶロシア語発音』(研究社、2016年) https://webshop.kenkyusha.co.jp/book/978-4-327-39434-9.html
ドイツ語
- I・アルブレヒト、U・ヒルシュフェルト、柿沼義孝(編)『日本人のためのドイツ語発音コース(新版)』(郁文堂、2005年) http://www.ikubundo.com/book/9784261012101/日本人のためのドイツ語発音コース(新版)[CD付] 【未入手】
- 枡田義一『発音・綴字(ドイツ語文法シリーズ8)』(大学書林、2006年) http://www.daigakusyorin.co.jp/book/b11195.html 【未入手】
- 新倉真矢子『DVD&CDで学ぶドイツ語発音マスター』(第三書房、2014年) http://www.daisan-shobo.co.jp/news/n9546.html
- 村田経和『標準ドイツ語の発音練習』(朝日出版社) http://text.asahipress.com/german/detail.php?id=358 【未入手】
イタリア語
- キアラ・ザンボルリン、水野留規、フランチェスカ・ミッショ『イタリア語発音トレーニング』(白水社、2013年) http://www.hakusuisha.co.jp/book/b206268.html
フランス語
- 菊地歌子、山根祐佳『フランス語発音トレーニング』(白水社、2010年) http://www.hakusuisha.co.jp/book/b206177.html
- 菊地歌子『フランス語発音指導法入門』(関西大学出版部、2014年) http://www.kansai-u.ac.jp/Syppan/product/detail_product.php?tbl_product_autono=608
アラビア語
- Hanan Rafik Mohamed、吉田昌平『大学のアラビア語発音教室』(東京外国語大学出版会、2014年) http://www.tufs.ac.jp/blog/tufspub/backlist/ (商品ページではなく、既刊をまとめて案内しているページ)
朝鮮語
- 長渡陽一『韓国語の発音と抑揚トレーニング』(アルク、2009年) http://ec.alc.co.jp/book/7009071/
- チョ・ヒチョル(監修)『CDムック発音マスター!読めて書けるハングル』(日本放送出版協会、2010年) https://www.nhk-book.co.jp/detail/000061896422010.html
- 金珉秀(キム・ミンス)『耳にスイスイ韓国語の発音マスターノート』(駿河台出版社、2012年) http://www.e-surugadai.com/books/isbn978-4-411-03078-8
- KBS韓国語研究会(編著)、HANA韓国語教育研究会(訳)『改訂版KBSの韓国語標準発音と朗読』(HANA、2013年) http://www.hanapress.com/archives/1628
- 前田真彦『韓国語発音クリニック』(白水社、2013年) http://www.hakusuisha.co.jp/book/b206273.html
中国語
- 平井勝利『教師のための中国語音声学』(白帝社、2012年) http://www.hakuteisha.co.jp/books/8-119-5.html
- 榎本英雄、古屋順子『ゼロから始める中国語の発音徹底トレーニング』(アルク、2009年) http://ec.alc.co.jp/book/7007059/
- 戴暁旬『中国語発音徹底攻略ドリル』(駿河台出版社、2010年) http://www.e-surugadai.com/books/isbn978-4-411-03056-6
- 荒川清秀(監修)『CDムック発音マスター!読めて書ける中国語』(日本放送出版協会、2010年) https://www.nhk-book.co.jp/detail/000061896432010.html?trxID=C5010101&webCode=61896432010
- 植田一三(監修)、浅井伸彦(著)『うれしくなる!中国語の発音トレーニングブック』(明日香出版社、2012年) http://www.asuka-g.co.jp/book/language/006170.html
- 山本高郁(監修)、北村文昭(著)『驚学!日本語でおぼえる中国語発音入門編』(文芸社、2013年) http://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-14025-4.jsp
- 胡興智(コ・コーチ)『中国語発音の最大の壁声調完全マスター』(コスモピア、2014年) http://www.cosmopier.com/shoseki/china_07.html
- 高田裕子『中国語発音マスター』(大修館書店、2014年) http://www.taishukan.co.jp/book/b198228.html
- 劉雅新(リュウ・ガシン)『音が見える!中国語発音レッスン』(コスモピア、2015年) http://www.cosmopier.com/shoseki/china_10.html
- 于美香(ユィ・ミカ)、于羽(ユィ・ユィ)『やさしい中国語の発音(改訂版)』(語研、2016年) http://www.goken-net.co.jp/catalog/card.html?isbn=978-4-87615-314-5
意外にたくさんあるものだな、というのが感想である。中国語のものが10点もあるのには驚いた。上記では基本的に音声学書→発音教本、更に刊行順で配列した。フランス語の2点目は、出版社こそ違うが、1点目の教師用指導書と位置づけて刊行されたものである。
上記の本はほとんど手許にあるが、まだ読んではいないので、内容の信頼性については現時点では僕は保証できない。英語では、通俗的発音教本のほとんどが問題含み、あるいはトンデモであるので、特に中国語のように点数が多い場合はそういうものが混じる可能性が高いだろう。実際に読む前の段階でも、中国語について、タイトルに「日本語でおぼえる」とあるものは発音をカタカナ表記で示しており、このことだけでその本の信頼性は低いと判断せざるを得ない。(とはいえ、点数が少ないからそれが信頼できるというものでもない。しかし、イタリア語、フランス語、アラビア語については、刊行元の出版社から推測するに、一定以上の信頼性は期待できそうである。)
当然のことながら、日本語のものを集めただけでは不足であるので、次は英語で書かれたものを探索・入手しなければならない。どれだけのものが集まるかはまだ分からないが、スペイン語音声学のものをちょっと検索してみただけでも相当の点数がありそうである。
なお、上記のほか、スペイン語に関しては、研究社の『新スペイン語辞典』の関連で、カルロス・ルビオ、上田博人『CD版新スペイン語辞典発音とイントネーション』(研究社、1992年)、ロシア語に関しては、同じく研究社の『露和辞典』の関連で城田俊『ロシア語発音の基礎』(研究社、1993年)があることを知っているが、今となっては入手困難である。これらは明らかに、『ライトハウス英和辞典』が、竹林滋、斎藤弘子『ライトハウス英語発音の基礎』(研究社、1991年)という関連教材を出したのに倣ったものであったが、できればCD版で再発を望みたい。
『ライトハウス英語発音の基礎』は、その後『ライトハウス英和辞典』の拡大版たる『ルミナス英和辞典』に関連した『ルミナス英和辞典つづり字と発音解説』(研究社、2005年)として引き継がれている。また、『ライトハウス英和辞典』自体に音声CDが付属するようになった。
(なお、上記のリストでそれぞれの本についてのリンクは、出版社の商品ページとした。多くの人にとっては、アマゾンの商品ページへのリンクの方が便利であることが予想できるのだが、アフィリエイトをしているわけでもないのに、ほかの選択肢を差し置いてアマゾンへリンクを貼るのは間違った行為だと個人的に考えているからである。)
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