既に版元のサイトや各種オンライン書店にエントリがありますが、研究社から『文レベルで徹底 英語発音トレーニング』を刊行します。発売予定は12月23日です。

書誌情報などはこちら(版元ドットコムのページ)をご覧ください。研究社の近刊情報にもありますが、これがパーマリンクなのか確信がないためです(但しこちらには、より詳しい目次も載っています)。
大まかな目次は次の通りです。
序章 トレーニングの前に
第I部 理論編
第1章 アクセントとイントネーション
第2章 母音の発音
第3章 子音の発音
第II部 実践編
はじめに
第4章 短い平叙文の基本パターン
第5章 イントネーション句の区切り方
第6章 疑問文のイントネーション
第7章 良いリズムの作り方
第8章 文アクセントの法則から外れるもの
第9章 文・単語の意味による音調の選択
第10章 注意すべき単語間のつながり
第11章 注意すべき単語の発音
第12章 パッセージを読もう
単語リスト
参考文献一覧
あとがき
サイトの内容紹介に書いてある宣伝文句をここで繰り返すことはしませんが、まず言いたいのは、これは結構「大変」な本だということです。何しろ文の形の用例が300もあるので、それを咀嚼して完走するのは簡単なことではないでしょう。しかしこれは、発音を練習するための本としては当然のことで、「こうすれば簡単に発音が上手くなる」というような安請け合いはしていないのです。
本書では用例のアクセントとイントネーションをしつこく解説しています。もちろん、全ての用例について何もかも解説していたのではスペースがいくらあっても足りないので、それぞれについて要点を絞っていますが、類書でこれほどの数の用例を揃え解説を加えているものは(洋書教材も含めて)存在しません。その意味では孤高の存在なのではないかと自負しています。
言語学習は理屈だけ分かっても不十分で、理屈を踏まえた実践を通して体得しなければ使えるようになれません。しかし発音についてはそれが軽視されていたと思います。英語音声学の教科書はその性質上、理屈を理解させるので精一杯なので、2005年に『日本人のための英語音声学レッスン』を出した時には既に、本書のような本が必要であることを認識していました。あれからもう16年も経ってしまったのかと思うと目眩がしますが、今回どうにかそれを実現できることをうれしく思っています。
コメントを残す